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医療の光と太陽の光 レーザー脱毛期間中も日光浴は大切?

レーザー脱毛施術にとって「日焼け」は天敵です。このため施術期間中は強い日差しを避けていただくよう案内しています。ところが、これは「日の光に当たらないようにしてください」ということではありません。太陽がもたらす光によって私たちは心身機能をうまく調整することができ、健康に生活することが可能になります。誤解しがちな「日焼け」と「日光浴」について、レーザー脱毛施術の立場から考えてみましょう。

「日の光」のプラス効果

太陽の光は私たちの身体に様々なプラス効果をもたらします。言うまでもないことですが、もしも地球上に太陽の光が届かなくなってしまっては、私たちの身体に様々な支障が出てしまいます。

ムダ毛を取り除く「脱毛施術」とは直接つながりませんが、施術期間中に日の光が全く当たらない生活をするのも良くありませんので、普段あまり意識しない「日の光」のプラスの面について整理しておきましょう。


自律神経の安定化

自律神経とは、起きているときに活発に働く「交感神経」と、寝ているときやリラックスしているときに作用している「副交感神経」をコントロールしている神経のことです。意識しても制御できないことが大きな特徴となっており、自律した神経ということで「自律神経」と言われています。

本来自律神経は状況に合わせて「交感神経」と「副交感神経」を適切に切り替えていますが、緊張状態やストレスが許容レベルを超えて持続すると、「交感神経」を機能させる時間も抑圧されていき、やがてうまく自律神経を調整できなくなっていきます。

太陽の光は、このようなあるべきリズムを失った脳に一定のリセット効果をもたらし、適切な区切りによって自律神経を正常に整えることに寄与します

睡眠機能の最適化

夜になると眠くなるのは、「メラトニン」と呼ばれるホルモンの分泌が増えてくるためです。この「メラトニン」は脳の松果体と呼ばれる組織から分泌されるものですが、網膜に強い光が感知されると「メラトニン」の分泌量は抑制されます。

このため、本来太陽の動きと共に生活をしていれば、私たちは自然と夜には眠くなり朝には眠気が取れるという循環になっていきます。そして、この流れを受けて自律神経も安定しますので、活動すべき時に体や脳がうまく機能しないというズレはなくなっていきます。

現代では蛍光灯などの光によって夜でも不自由なく生活できますが、たとえば寝る前にテレビゲームなどで強い光を目にしていると、やはり「メラトニン」の分泌に影響が出て眠るべき時に眠気がやってこなくなってしまいます。これは、自律神経の乱れにも繋がっていきます。

日の光には、朝になると「メラトニン」の分泌を遮断し、夜になると「メラトニン」の分泌を促すという人間本来の生活リズムを整える役割がありますので、朝日が昇るころには起きてしっかりと目で日差しをとらえることが重要だと言えるでしょう


皮膚の殺菌作用

太陽光に含まれる「紫外線」は一般的に人の皮膚に良くないものと認識されていますが、紫外線には強い殺菌力があるのも事実です。このため、全く日差しを浴びずに生活していると、皮膚の常在菌が活動しやすい下地が作られてしまいます。

適度に日差しを浴びることで私たちの肌は清潔な状態を保っているという側面もありますので、「全く日差しを浴びないことが正解ではない」という点は押さえておきましょう


ビタミンDの生成に寄与

ビタミンDは体内で作り出せない栄養素であり、骨づくりに欠かせないものと言われています。日光を浴びることである程度生成できることが知られていますので、上述した「皮膚の殺菌効果」と同様に全く日差しを浴びないのも良くありません。 ビタミンDの多く含まれている食品には、魚介類やキノコ類、卵類などが知られています。比較的不足しやすい栄養素ということから、過剰な紫外線対策と相まって「ビタミンD欠乏症」の子どもたちが増えているという指摘もあります。 このように、日光には私たちの生活リズムや健康をサポートする重要な役割が備わっていますので、日差しを完全遮断するような習慣には注意しましょう。


脱毛施術期間中にお願いしている「紫外線対策」

レーザー脱毛の施術期間中は、長時間強い紫外線に当たることがないようにご案内しています。この理由について説明する前に、念のため「施術期間中」の意味するところを説明させていただきます。

施術期間中とは??

たとえば5回のヒゲ脱毛で脱毛施術をスタートした場合、5回の施術がすべて終了するまでの途中段階のことを指しています。

施術と施術の間隔は、ヒゲ脱毛の場合「1ヶ月程度」が一般的ですが、このような次回の施術までの空白期間も施術期間中ということになります。


レーザー脱毛で紫外線対策をお願いする理由

レーザー脱毛施術をお受けいただいている期間中は、術後だけでなく施術前にも紫外線対策をお願いしています。その理由は次のようなものです。

● 強い紫外線を浴びると皮膚上にメラニン色素が生成されるため、レーザー脱毛施術の際に熱傷(やけど)リスクが高まってしまう

● レーザー脱毛の直後は「熱エネルギー」の滞留によって肌のバリア機能が少なからず低下するため、この時に長時間強い日差しを浴びてしまうと肌ダメージが大きくなってしまう

レーザー光は、照射範囲の黒いメラニン色素に吸収されるものなので、施術前にメラニン色素が増えることは避ける必要があります。日焼けしていなければ黒いムダ毛に吸収されるはずの熱エネルギーが、日焼けによって皮膚そのものに吸収されてしまう可能性が高まり、これが熱傷リスクにつながるというわけです

また、術後も次回施術に備えて日焼けを避ける必要があり、「過度な肌ダメージ」を回避する意味でも紫外線対策が必要になっていきます。

ただし、「全く日の光に当たらないこと」を推奨してはいません

「長時間の強い紫外線をお避けいただくこと」と「全く日の光に当たらないこと」はイコールではありません。上述したように、日の光は私たちの身体にとって大切な役割を担っていますので、「日焼け止めクリーム」などをうまく活用してプラス効果とマイナス効果をうまくコントロールするようにしていただきたいと思います。

たとえば、ビタミンDを生成するために必要な日光浴の時間は、公益財団法人「骨粗鬆症財団」の言葉を引用すると以下のように案内されています。

Q:日光浴はどのくらい必要?

A:夏なら木陰で30分、冬なら手や顔に1時間程度、日に当たるだけでじゅうぶんです。

出典:公益財団法人「骨粗鬆症財団」

地域によっても日差しに含まれる紫外線量は異なりますので一概には言えませんが、一般的に長時間の紫外線を避けるという基準は、このあたりのものを参考にしていただければと思います。


結論:脱毛期間中の紫外線対策と日光浴は少し違う!

当コラムでは、レーザー脱毛の際によく案内される「紫外線対策」に関係のあるものとして、「日の光が私たちにもたらす効果」についてご紹介しました。過度な紫外線対策によってビタミンD欠乏症の子どもたちが増えているという話にも少し触れましたが、脱毛期間中だからといって完全に光を遮るような生活にはご注意ください。


その他、疑問点は「無料カウンセリング」で♪

当院では随時「無料カウンセリング」を実施しています。「紫外線対策」といった施術中の注意点だけではなく、レーザー脱毛施術のメカニズムや脱毛効果、施術リスクなどについてもわかりやすくご案内しています。

医療機関ですのでエステサロンのような執拗な勧誘もございません。ご安心して利用できるものですので、レーザー脱毛について興味や疑問をお持ちの際はお気軽にご活用ください。皆さまのお越しをお待ちしております。